2011年5月8日日曜日

【美術展レビュー】「シュルレアリスム展-パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による-」 @国立新美術館

意外と衝撃的な表現は少なかったです。

というのも、シュルレアリスム(=シュールリアリズム=超現実主義)の意味が、
模倣からの解放(ややこしく言えば「完全に内在のイメージのみに基づく表現」「欲望や幻想の純粋な具現化」)だとしたら、
実は現代美術、映画や漫画、CGなどの表現はシュルレアリスムそのものであって、
現代の「普通」の表現は前提としてシュルレアリスムなのではないかと。

その「普通」に慣れた状態で本展示を見ても、
全く目新しい物ではないのではないかと思わされたのでした。



展示されている作品たちは、正直に言って良くわからない。
けれど、それこそが目的で存在価値。
美とはパッと見でわかるものにしか宿らないのか?
そもそも私たちが認識している「美」とは何か?
無意識と意識の境目はどこ?
というのをひたすら掘り下げて行ったのがシュルレアリスム。

展示的には、作家たちがアメリカに亡命して以後、
キュビズムと結びついてくるあたりからが俄然面白いです。

絵を眺めて楽しむというよりは
アンドレ・ブルトンを始めとした思想的、文化的背景を
ストーリーとして読む感じなので、
そういうのが好きな方にオススメ。



「シュルレアリスム展-パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による-」
会場: 国立新美術館
スケジュール: 2011年02月09日 ~ 2011年05月15日
5月10日(火)は開館 ※金曜日の夜間開館は当面見合わせ
住所: 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
電話: 03-5777-8600