2010年10月31日日曜日

【映画レビュー】 Dr.パルナサスの鏡

Dr.パルナサスの鏡Dr.パルナサスの鏡 (2009)

【監督】テリー・ギリアム
【出演】チャールズ・マッケオン / ヒース・レジャー / ジョニー・デップ / ジュード・ロウ / コリン・ファレル / クリストファー・プラマー / リリー・コール / トム・ウェイツ / ヴァーン・トロイヤー / アンドリュー・ガーフィールド


★★★★ [80点]「美しき狂った世界」

テーマは「人生に訪れる二者択一の選択」。
賭けにのるかそるか、善か悪か、心を入れ替えるか否か。
それも一度ではなく、何度も訪れ、瞬時に判断を求めます。

聖書を含む各種神話を参考にしているシーンが多く
フリーメイソンの「プロビデンスの目」も何度も出てくるところは
監督なりのユーモアやメッセージでしょう。

「Dr.パルナサスの鏡」という邦題は判りやすいと思います。
素敵な意訳の一例です。
「パルナサス博士の鏡」でも良かったかも。

テリー・ギリアムにしては毒は少なめ。
露骨なのは警官のくだりくらい?
(逆に露骨すぎて「選択のシーン」としては判りづらすぎた)
話も比較的筋が通っていて、理解しやすい。
「未来世紀ブラジル」みたいなのを期待すると、肩すかしくらいます。

ヒースの代役三人の使い方は、非常に自然でした。
脚本上の無理も感じませんでした。
ただ、雰囲気という意味ではジュードとコリンは浮き気味だったので
ジョニーだけでよかったのでは?とも思いました。

ちょこちょこ、リリー・コールが強烈な色気を放つシーンが出てきます。
それはむしろベッドシーンとかではなくて、
無造作な座り姿であったり
父に寄り添う姿であったり
着物ドレスを羽織った立ち姿であったり
異常に長くて綺麗な足を伸ばすシーンであったり
そういったちょっとしたところ。
監督がこだわったのか本人がこだわったのかはわかならいものの
狙っているのは間違いないですw

あと、衣装や美術が全体的に日本風。
しかも似合っててカッコいいです。
特に上でも触れたリリー・コールの着物姿は似合い過ぎ!

ほったての芝居小屋や
ホームレス風の衣装もリアルかつゴージャスで
目を惹きます。

想像の世界を実現するCGは若干安っぽいので、
出来ればテレビの明るさは落とし目で観る方が
リアルに見えると思います。

わけわからん系の映画が好きならオススメ。
そういうのが苦手な人は
美術とジョニーとリリーに注目して観ると幸せになれます☆


Posted by ハイポ on 2010/10/31 with ぴあ映画生活